わたしらしさ~撮影の現場から~

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酒を酌み交わす

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2015.june.13


老神温泉の地に一族が集まった。
父の父。私にとっての祖父の50回忌の法要に
どうしてもみんなを集めたいと父は願った。
集まった人々もいつのまにかの高齢化。

私の記憶の中では今の私の年齢が父たちの世代であるはずなのに
まるで浦島太郎の玉手箱の向こう側に来てしまったように、
父たちは4分の3世紀を生き抜く人々。…私は?(…いいじゃないの。内緒)と
自分の実年齢をサバ読むのが当然な歳周りの女になっていた。

それでもその輪の中ではいつまでも私は子どもでいるようで、なんだか
気恥ずかしくもあり嬉しくもありそんな時間が流れていた。

迷カメラマンのワタシに翌日から連日父の電話が鳴り響く。
写真はいつだ攻撃キター(笑)
ほんと気が短くてせっかちな父に私は苦笑い。
それでもまあ。お決まりの集合写真も何とか形におさまり
投函してお役目終了。
あしたには父からどんなお言葉が来ることやら。
たぶん、「おまえはやっぱり「迷」だな(笑)」といわれるか。




「ここに。たしかに。みんなで。時を過ごしたよね。楽しかったよね。」
時を超えて心の中に集うことができる。
写真にはそんな意味があるなと感じる。


時は戻すこともは送りすることもできないね。




















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by nahoneige | 2015-06-17 17:08 | IMAGE | Comments(4)

ジブンと向き合う

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2015 june

この間写真のイベント「PHOTONEXT」に出かけた。
スタジオ写真メインのイベントで私は右往左往(笑)
とあるカメラマンが自分の撮った作品がとっても好きだ
という。惚れこんでいるのが痛いほど伝わってきた。
写真は自分が前面に出るのではなく
「あなたのことをもっと知りたい」という作業だとも。

わたしはどうだろう。
そこに撮った時の時間とか想いとかがあるから、
できるだけ写真をそのまま残しておきたいとは思うけれど。
好きか惚れているかと言ったらなんだかなとおもう。


写真って自分と向き合うことなのかなと思うかな。
あなたにとって写真はなんですか?








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by nahoneige | 2015-06-10 09:32 | IMAGE | Comments(4)

「ことしも咲いてくれて」

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2015.5.5  芍薬


この花がうちに来てもう10年は経っているのかもしれない。
365日のうちのほんの数日の花としての生。
残りの大半をこの数日のために費やしていると考えるのか
単なるひとつの過程であるとするのか。
まあなんだか考え始めると妙に哲学的
ぐじゃぐじゃでうまくかけないんだけど(笑)
それはその花と向き合う自分自身の心模様。



毎年想い
今年もまた思うこと。
それは、どうもありがとうの気持ち






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by nahoneige | 2015-05-05 17:10 | IMAGE | Comments(6)

「お話しするためなんだよ」

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2015.5.3  


暑い一日だった。
春ではなく夏の一日。ひとりの麦わら帽子を被ったおじいちゃんが
観客席に座っていた。おじいちゃんの麦わら帽子。
「あのー。値札がついてるようですよ」
小声でおじいちゃんに囁いた。

それを聞いておじいちゃんはわたしのほうをみて
ニヤッと笑った。そして
「いいんです」といった。

「いいんですか?」
「いいんです。わざとつけているの」おじいちゃんはそう答えた。

わざと値札をつけるおじいちゃんの思惑?(笑)
おじいちゃんはこうやって値札がついているとわたしのように
話しかけてくれる人がいる。それが楽しい。お話ができるからね。
といった。



私とおじいちゃんの間に小さな小さな花が咲いた。









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by nahoneige | 2015-05-03 23:58 | IMAGE | Comments(2)

「しろくまスマイル」

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2015.2月


父がこちらに来るという。施設に入っている高齢の従妹を
見舞う為だった。私も同行した。

おばあちゃんに話しかける父の横顔は元々たれ目であるのが
ますます垂れ目
ああ。私にやっぱり似てるなあと写真を見ながらつくづく(笑)
あ。私が父に似ているんだね。


昭和11年生まれ。
頑固爺(笑)
わたしのあげた白いモコモコフリースを身に纏って
白熊スマイルのとき。
まだまだ現役で頑張ってね。おとうさん!










 


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by nahoneige | 2015-04-25 12:51 | IMAGE | Comments(4)

「おいしかったなぁ」

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2013.初夏 閉店の時


私の住む街の駅前に一軒のお肉屋さんがあった。
駅の改札のすぐ前にはスーパーもあるしで、個人経営の
お肉屋さんや八百屋さん魚屋さんは次々に商店街の中から
姿を消して行く中いつまでも続けてほしいと願っていたお肉屋さんだった。


おばさんの焼く焼き鳥。
揚げたてのコロッケとメンチカツは毎日完売。
そういえば、ハムカツとから揚げもあったな。。
おじさんに厚めのカツにしたいとお願いすると
カットしたお肉を叩いて丁寧に筋切りまでしてくれた。

お二人のお孫さんにうちの息子が雰囲気が似てたらしく
おじさんはいつもニコニコとうちの息子がそばにいると
声をかけてくれていた。





切りたてのお肉。
揚げたてのコロッケ。
焼きたてのやきとり。
みんなみんな大好きでした♡



いつまでもお二人仲良くお元気で。
どうもありがとうございました。











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by nahoneige | 2015-04-24 16:06 | IMAGE | Comments(4)

「さらさらと」



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2015 .4.20

録ってあった15年ぐらい前の映画をみた。
映像の出だしから漆黒と水滴と苔の様な深い緑が
画面の中に広がっていたように感じた。
終わりが近づいたところで桜吹雪の舞う夜のシーンが
あり、そこでさらさらと花弁が音をたてて舞い落ちていた。
それはわたしが今年の桜の刻。視たかった光景だった。
やっぱり桜はさらさらと音をたてて舞い散る。


光と影。そして音の世界を考えながら
外に出るとモノクローム色の猫がニャンとないた。







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by nahoneige | 2015-04-20 16:24 | IMAGE | Comments(2)